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こんにちは、ももです！
皆さん、突然ですが夢の中に入ってみたいと思ったことはありますか？ 私は自分の夢の中を自由に操作して、大好きなペンギンがたくさん出てくる夢にできたらいいな、なんて思っております。
今回の記事は、他人の夢の中に入ることができる“解夢師（かいむし）”が主人公の中国ドラマ『幻夢追凶～ドリーム・インセプション～』のネタバレ感想です。
このドラマを見ようか迷っている方の判断材料になるように、ドラマの見どころや、逆にちょっと微妙かな、と思う部分を惜しみなく書いています。
事件の黒幕やトリックなどの重要なネタバレは回避していますので、どうぞ安心してご覧ください！
※2022年1月24日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2022年4月8日に再度公開しました。
幻夢追凶～ドリーム・インセプション～の概要
『幻夢追凶～ドリーム・インセプション～』（原題：潜夢追凶）は2020年に製作された中国ドラマです。
他人の夢の中に入る“解夢師（かいむし）”と、“夢の都”と呼ばれている街に赴任してきたばかりの女性刑事のコンビが怪事件に挑むミステリー・サスペンスドラマです。
基本情報
- 製作国：中国
- 原題：潜夢追凶
- 製作年：2020年
- 話数：全24話
（中国語・日本語字幕） - 時代：中華民国
- 監督・脚本：シェン・ウェンシュアイ（沈文帥）
- 主題歌：『潜夢』
キャスト
| 役名 | 役者名 |
|---|---|
| 袁不解 （ユエン・ブージエ） | ソン・ヤン（宋洋） |
| 陳思 （チェン・スー） | ワン・ホールン（王鶴潤） |
| 白霊犀 （バイ・リンシー） | スン・イーニン（孫芸寧） |
| 関雲旗 （グワン・ユンチー） | ヤン・イェミン（楊業明） |
| 方得生 （ファン・ドーション） | ホー・レイ（赫雷） |
あらすじ
江城（ジアンチョン）警察署に赴任されたばかりの新任巡査長の陳思（チェン・スー）は、灯籠のお祭りで襲われていた白霊犀（バイ・リンシー）という女性を発見しますが、彼女は昏睡状態に陥っていました。そこで、陳思は“解夢師”の袁不解（ユエン・ブージエ）と協力して白霊犀の夢の中に潜入し、意識を回復させることにします。
彼らは白霊犀の夢の中で事件の手がかりを捜していると、“仮面の男”に出会います。“仮面の男”は袁不解の婚約者の命を奪った宿敵です。袁不解は“仮面の男”を捕まえるために、警察の捜査に協力することになります。
幻夢追凶～ドリーム・インセプション～のネタバレ感想と見どころ
全話視聴してみましたが、このドラマはダークな世界観でギャグシーンは一切なかったです。本格ミステリーなので気持ちが沈んでしまうような事件も出てきますが、物語が進むにつれて主人公の袁不解と相棒の陳思、仲間の警察署メンバーたちが親しくなっていくのが、見ていて温かい気持ちになれました。
特に中盤以降が盛り上がっていきますので、どうか序盤で切らずに粘り強く見続けて欲しいなと思うドラマです。
このドラマの主な見どころは、
- 美しさと不気味さが入り混じった世界観
- ミステリアスな袁不解とクールな陳思の関係性
- 闇を抱えた登場人物たち
以上の3点になります。それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
美しさと不気味さが入り混じった世界観
ドラマを見始めて、まず一番はじめ思ったことは、「世界観が綺麗だなぁ」でした。私の場合はオープニング映像から世界観に引き込まれました。建物の中にいると思ったら、カメラや拳銃や懐中時計の中など場所が次々と移っていくので、どこか不思議な世界に迷い込んだような感覚になりました。
また、このドラマの現実世界では西洋の文化が広まっているようで、チャイナドレスを着ている人もいれば、洋服を着ている人もいます。劇場や舞踏会もあり、中国文化と西洋文化が融合した美しい世界観です。
一方で、不気味なシーンも結構あります。私はいきなり仮面がひょっこり顔を出す場面が怖かったです。ホラー好きな方は面白いと思いますが、苦手な方は少し注意が必要です。
ミステリアスな袁不解とクールな陳思の関係性
続いて、主人公の袁不解と相棒の陳思の関係性が素敵だと思いました。
まず、袁不解は他人の夢に潜り込み、人の運命を占う“解夢師”です。洞察力が鋭く、非常に賢いのですが、ドラマの最初はボサボサの髪に、ボロボロの服を着た状態で登場しました。なぜかというと、婚約者をはじめ、多くの大切な仲間を“仮面の男”に奪われてしまったから酷く傷ついていたんですね。
そんなときに、のちの相棒となる陳思が現れ、半ば強制的に警察の捜査に協力することになります。最初の彼は警察に対して不信感を持っており、一人で“仮面の男”を捜して復讐しようとしていました。
一方、陳思は江城警察署に配属されたばかりの新任巡査長で、まだ警察としては未熟な部分があるものの、基本的には冷静で正義感が強くカッコいい女性です。ドラマの最初の方の江城警察署は、権力に屈していたり、不正な尋問を行ったりするのが当たり前だった様子でしたが、正義感の強い彼女は真っすぐに意見をしていました。
彼女が純粋に市民を助けようとしており、不正に手を染めずひたむきに事件に向き合っていく様子は、袁不解の他、巡査長の関雲旗（グワン・ユンチー）や署長など警察署メンバーにも影響を与えていきます。彼女は表面はクールですが内面が熱くてカッコいいので、このドラマの中でイチオシの人物です。
また、袁不解も彼女のことを大切に思うようになり、事件の捜査以外の場面でも助けてくれるようになります。私が特に気に入っているのは第15話です。重大なネタバレを含んでしまうので詳しくは書けないのですが、陳思の心が酷く傷ついてしまう場面があります。そこで、袁不解が彼女を抱きしめて「空が暗くても星は輝くだろ。その中の一番輝く星が君だ」と慰めます。本当に立ち上がれなくなりそうなときに手を差し伸べてくれる人は素敵ですね。
二人は最初の方こそ意見が対立して別行動をとったりしていましたが、物語が進むにつれて絆が深まっていきますので、見ていると温かい気持ちになれました。
闇を抱えた登場人物たち
このドラマに出てくる人達は、犯人か被害者かを問わず闇を抱えているのですが、どの人物たちも事件に巻き込まれる、あるいは事件を起こす背景がしっかり設定されていて、とても興味深かったです。
私が特に気になった人は、白家の令嬢・白霊犀です。最初は灯籠祭りの日に起きた事件の被害者として登場するのですが、目を覚ますとなかなか怖いお嬢様でした。
第11話では、方得生（ファン・ドーション）と一緒にレストランで食事をする場面で、彼女が注文したお酒や料理はいきなり品切れになるんです。その理由について彼女は、気に入った物を人と分け合いたくないと語っています。そして、この後に恐ろしいことが起こります……
内容があまりにも酷いのでここでは書けませんが、私はこのシーンを見たとき鳥肌が立ちました。本当に怖かったです。
しかし、それと同時に私は「次は何をするんだろう？」と彼女の動向が気になってもいました。彼女がどういう立ち位置にいる存在なのかとても興味深く、ドラマをより盛り上げていたように感じます。
幻夢追凶～ドリーム・インセプション～の最終回について
ここからは、最終回について少し書きたいと思います。
このドラマは全体的にシリアスなシーンが多く、どんな終わり方になるのか不安な面がありましたが、予想していたよりも明るい終わり方だと思いました。
まず、最終回の黒幕と袁不解の直接対決はどれが現実でどれが夢なのか非常に迷うので、終始ハラハラドキドキして面白かったです。袁不解は勝ったの！？ 負けたの！？ と何度も視聴者をかく乱してきます。
また、黒幕には袁不解だけでなく陳思ら警察署メンバーも一緒に立ち向かっていきますが、さらに意外な人物達が袁不解たちと共闘することになったので驚きました。私はこんなに熱い展開になるとは予想していませんでしたので、いい意味で裏切られました。
しかも、ドラマの最初の方では、袁不解は誰の協力も求めずに一人で犯人を捕まえようとしていましたが、最終回では皆で犯人に挑んでいくという選択をしたことも、袁不解の変化を感じられて嬉しかったです。
黒幕との決着がついた後も、全てが綺麗に解決したわけではなかったのですが、袁不解と陳思が明るい表情をしていたのが印象に残っています。陳思が「夢をかなえられるところへ行きたい」と、希望を持てる終わり方だったのがとても素敵でした。
ここまで感想をまとめてみましたが、いかがでしょうか。まだドラマを視聴したことのない方は、最初は傷ついてボロボロだった袁不解と陳思が、最後に希望のある結末に辿り着くまでの過程をぜひ見届けて欲しいな、と思っています。
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本ページの情報は2024年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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